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先生、駄目ですっ……

第20章 カテキョとお嬢様 最終章

「まあ、仕方ないさ。早くよくなってね」

「結婚式の日取りまでずらすことないじゃない!! 卒業と同時に結婚というのが私の夢だったのに!!」

「焦ることないよ」

俺は持ってきた花を花瓶に挿し、窓際に飾った。

「ごめんな、悠希。スケートがはじめてだとは知らなかったから」

「別に先生のせいじゃないし……私が……へたっぴなのに調子乗ったのが悪いんだし……」

モゴモゴと照れ臭そうに言うしぐさがかわいい。

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