先生、駄目ですっ……
第20章 カテキョとお嬢様 最終章
「先生っ!!」
病室に入るなり悠希は子犬のようなはしゃぎ方で起き上がる。
「っ痛ッッ!!」
「バカ。骨折してるのに起き上がろうとするな」
「だってっ!!」
咎められて口を尖らせるのは中学生の頃と同じだ。
俺の教え子であり、恋人であり、そしてフィアンセの小宮山悠希。
二十二歳になって少しは大人びたが、ドジな中身は基本的にそんなに変わっていない。
そんな悠希が俺をホッとさせてくれる。
「だいたい大袈裟なのよっ!! たかが足の骨折でこんな病院のVIP室みたいな個室に押し込めて!!」
暇で仕方ない悠希は不服そうに頬を膨らませる。
病室に入るなり悠希は子犬のようなはしゃぎ方で起き上がる。
「っ痛ッッ!!」
「バカ。骨折してるのに起き上がろうとするな」
「だってっ!!」
咎められて口を尖らせるのは中学生の頃と同じだ。
俺の教え子であり、恋人であり、そしてフィアンセの小宮山悠希。
二十二歳になって少しは大人びたが、ドジな中身は基本的にそんなに変わっていない。
そんな悠希が俺をホッとさせてくれる。
「だいたい大袈裟なのよっ!! たかが足の骨折でこんな病院のVIP室みたいな個室に押し込めて!!」
暇で仕方ない悠希は不服そうに頬を膨らませる。