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二人の未知〜X'mas短編

第1章 エピローグ


ひとつに重なり合う身体と気持ちがやっと交わり熱い想いが込み上げる

深いキスを繰り返し、互いに繋いだ手先を絡めとると、もう二度と離れることがないように、二人は深く繋がりあった



「奈美‥っ‥‥奈美‥
っ‥‥‥好きだッッ」

「‥‥ぁ//‥ッ‥トオルッ
ちょっと待っ‥」

「無理っ‥」
「‥ヤッ//」


トオルの激し過ぎる愛撫に奈美は戸惑いながらも胸を震わせる


‥ずっと片想いだった

抱かれても愛されてるなんてひとつも思えなかった‥だから身体を重ねた後は虚しくて涙が溢れた──

ひとつに重なり合っても冷えきった感じがして…

自分の情欲を吐き出した後のトオルはいつも背を向けて眠る‥だから、あたしが泣いてたなんて気づいていない‥


うっとうしがられるのが嫌で、付き合ってるのに好きだと言う言葉も伝えることが出来なかった…


一緒に居ることでいろんなことに気を使い疲れることの方が多くて‥


なのに今はこんなにもトオルの体温を熱く近くに感じる‥

そして、頬を伝う涙は歓喜に震える証し‥


今なら伝えてもいいのかな‥

ずっと抱えてたこの気持ち

「トオル‥‥愛してる」


トオルは奈美のこの言葉に嬉しそうに微笑んだ──。

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