二人の未知〜X'mas短編
第1章 エピローグ
「‥‥‥」
「ごめん‥‥
歯磨きしてくるから‥」
そんな奈美をトオルは引き止める
「奈美っ‥
いいよ‥そのままで…
俺、
もぅ我慢出来ないし‥」
「‥ぁっ‥」
トオルは奈美を抱きしめて押し倒す
そして、覆い被さりながら奈美に囁いた‥
「甘さなら‥‥
たぶん俺のキスの方が甘いから‥‥‥」
トオルは潤んだ瞳で泣き腫らした奈美の顔を見つめ微笑んだ‥
そして甘い甘いキスを繰り返し奈美に降り注ぐ──
「‥ハァ‥‥っ奈美‥
ごめんッ!!‥俺っ‥
ちょっとめちゃめちゃ激しいかも‥っ‥」
「‥‥わか‥った‥」
胸が熱くて抑えがきかない
トオルは今まで一度もしたことないような愛撫を繰り返す‥
付き合ってる時には簡単に奈美の身体に触れて自分の欲望を発散するだけだったのに、今は奈美の反応全てを確認しながら奈美を愛してる自分がいる
何度も抱いたことのある身体なのに、好きだという気持ちがあるだけでこんなにも抱き心地が変わるとは思わなかった
トオルは激しく奈美の上で体を揺らす
「奈美‥っ‥
好きだ‥‥ッ」