テキストサイズ

I'll be with you.

第9章 また、あの場所で……




「うひょー。

俺達と御一緒しませんかー?」


「こいつ、最近彼女にフラれたらしくて寂しいんだってさ。

慰めてやってよ〜」



……は?


知らんし。




『……もう帰るので…

ごゆっくり……』



ただの酔っ払いか……


面倒だし帰ろ……



その人達を横切って来た道を戻ろうとした時



「待てよ」



そのうちの一人に腕を掴まれた。




『離してください』



「お前、足立 未来だろ?」



……なんで私の名前知ってんの?


尚更キモいんですけど……




「すっげぇ、綺麗になったな……」



『離してって言ってるでしょ』



そいつはニヤリと不気味に笑って私のもう片方の腕を掴んだ。




……まさか…ね……?




そいつは、私の服の中に手を入れてその気持ち悪さにビクンと体が反応した。




『……ッ!!やめてッ!!』



「かーわいいー」



その手は次第に上へと上がっていき、私の膨らみへと到達した。



『お願い……やめて…ッ……!!』





怖い





汚れたくない……




こんな奴等に汚されたくない……ッ




涙が止まらない。



泣けばこいつらを煽るだけなのはわかってても止められない







《 未来 》





光輝しか知らない私の体




最初で最後は光輝って決めてたのに……





私はキュッとキツく目を閉じた。






ごめんね……光輝……














「離せよッ!!!!」





ストーリーメニュー

TOPTOPへ