I'll be with you.
第9章 また、あの場所で……
「毎年恒例の特大花火まだだよな?」
「確かまだだった気がする」
『みんなで見ようか!』
4年前の記憶が蘇る
「未来、一緒に見よ」
『うん!』
私達は、小学生だったあの頃のように友達には戻れない。
それを恐れて想いに蓋をしていた時もあった。
でも、19歳になった私達は
あの頃よりももっと深い絆で結ばれている。
しっかりと手を握りながら今年最後の花火を待つ。
「未来……」
───その時
夜空に輝いたオレンジ色の花火に照らされた光輝の顔がゆっくりと私に近付いた
「……これからは、ずっと一緒だ」
私達はオレンジの光に照らされながら
まるで永遠を誓うように
甘い甘いキスをした