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I'll be with you.

第10章 大学生活




『はぁ……』


「幸せそうなのに悩み事ですか。

優も忙しい奴だな」


『やっぱり、付き合ってること秘密にしようなんて言わなきゃよかったなって……』



光輝君はペン回しをしながら暇そうに教授の方を見ていた。



「……でも、秘密にしといてよかったんじゃね?」



光輝君の言葉にカナもうんうんと何度も頷いた。




「だってさ、心の人気ときたら……。

記者とかも心のこと追っかけてるみたいだよ」



「引退してるし、関係ないのかなって思ってたけど、後付けられてるから何かしら週刊誌に載るかもしれないって心が言ってた」



……週刊誌



私のせいで心君の悪い噂を書かれるのは嫌だな……




『わかってるけど……』





昔みたいに、人の目を気にせず



心君といたいな……


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