I'll be with you.
第10章 大学生活
この2年間、心君は
他の人と付き合ってたんだ……
きっとみんな知ってたよね。
でも、私に気を使って言わなかったんだろうな……
『……悔しい…ッ』
私に出会うまで彼女がいたことがない心君
私が心君の初めての彼女で……
私の初めての彼氏が心君だった……
だから、心君は女を知らない筈なのに……
あの慣れた手付き……
初めてとは思えなかった。
フッたのは私。
そんなのわかってる。
心君だって、一人の男だもん……
仕方ないよ……
『……minaってあの人でしょ?』
《ハッピーウエディング……?
結婚式場の紹介か…》
《すげぇな!心!
minaと写ってる!!》
《お姫様だっことか……
羨ましい…》
お母さんからもらった心君の雑誌たち。
『……すごくお似合い…』
私が知らない心君の過去
隣には誰もが釘付けになるくらいの美貌をもった女性
そんな二人の写真を見て
醜い嫉妬をした。
私は一人、布団の中で声を殺して泣いた