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I'll be with you.

第13章 本当の自分





『そんな状況がずっと続けば、

誰だって精神的に追い詰められるでしょ……』




minaは心君の肩に手を置いてポンポンと軽く叩いた。


俯いていた心君が、ゆっくりとminaを見るとminaは優しく微笑んだ。





『心はいつだって日本にいる大切な人のことを

こころの支えにしていたわ……』




「……陽」





『だから、私は心の支えになりたかったの……

その当時、お互いの事を思って別れたあなたの大好きな彼女の“ 代わり “になる事で

心を支えたかったの……』





この2年間、心君を支えてくれたのは




紛れもなくこのmina……




minaがいなければ、今の心君はいないかもしれない……





『……ごめんね。

私は望んで心が大好きなその彼女になったんだよ。

だから自分をこれ以上責めないで……』





「……っ」






minaは大きな瞳に涙を浮かべて必死に心君へ言葉を紡いだ。






『心、大切な人の元へ帰れてよかったね……

イギリスにいた時よりずっと……

……いい顔してる…』






するとminaは観客席を見渡すと、私と目が合った。




minaは私を見つめて、優しく微笑んだ後すぐに私にお辞儀をした。





『……お幸せに』





minaの言葉に私は涙が溢れた。




心君のことが大好きな気持ち



相手の幸せを願う気持ち



心君と私を応援してくれたminaの気持ちが



痛いほど伝わった。








そして、




1時間の時間があっという間に過ぎ、



この収録は幕を閉じた。




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