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I'll be with you.

第14章 全員集合!





「……亜美…?」



『カナくん……ッ 会いたかった……!!』




恋人同士が離れていた時間を惜しむように抱き着いて声をあげている女性。



そんな2人の間に入って10円をわたす訳にもいかないよね……





『……優さん、私邪魔になるから今日は帰るね。

また、後日お金を返しに来るわ…』



『……う、うん!』




優さんを車から降ろして手を振ってお別れをした。





『高杉、何時から仕事入ってるの?』



『17時から雑誌のインタビューが入ってるわ』



『そう……あと1時間何しようかなー

エステに行きたいけど時間がないしー……』




ネイルもいいな〜



前髪少しだけ切ろうかな?



迷うな〜…





『……!?

陽!? あなたどうしたの!?』




『は?何が?』




どうしたのって何……?



私なんか変かな……?




高杉はバックミラーを私に向けた。






『……なんで?』





自分でも気付かないうちに、



冷たいものが頬を伝った。





その時の私は、この現象の意味がわからなかったんだ。




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