I'll be with you.
第15章 元カノ
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*心side*
「……またいるよ」
カナは明らかに困っているようで、毎日続くこの光景に嫌気がさしていた。
カナの目線の先には、こちらに手を振ってぴょんぴょん跳ねている女性。
『カナく〜〜ん!』
その光景を見ながら、隣にいるカナが大きな溜息をついた。
「……なんで毎日毎日…」
「まだ、カナのこと好きなんじゃねーの?
亜美って、ずっとカナカナだったじゃん」
「もう終わったことだろ……
俺に気持ちはないんだけどな……」
コウの言う通りだ。
亜美はずっとカナのことが好きで、何度も告白してたんだ。
でも、告白するタイミングが悪くて、
カナにはいつも彼女がいた……
あの頃のカナは本当にモテていて、彼女と別れるたびに告白が後を絶たなかった。
そして、
中学3年の冬
ようやく、亜美はカナと付き合うことができた。
だけど…その頃から受験勉強に打ち込み始めたカナは、必然的に亜美と一緒にいる時間が日に日に減っていった。
カナが遠方の学校に通うことになり、亜美とカナは引越しを機に破局。
カナが切り出した別れだった。
「……付き合う気がないならハッキリ言ってこい。
今のお前の行動は亜美を期待させるだけだ」
後に引けなくなる前に……
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*心side*
「……またいるよ」
カナは明らかに困っているようで、毎日続くこの光景に嫌気がさしていた。
カナの目線の先には、こちらに手を振ってぴょんぴょん跳ねている女性。
『カナく〜〜ん!』
その光景を見ながら、隣にいるカナが大きな溜息をついた。
「……なんで毎日毎日…」
「まだ、カナのこと好きなんじゃねーの?
亜美って、ずっとカナカナだったじゃん」
「もう終わったことだろ……
俺に気持ちはないんだけどな……」
コウの言う通りだ。
亜美はずっとカナのことが好きで、何度も告白してたんだ。
でも、告白するタイミングが悪くて、
カナにはいつも彼女がいた……
あの頃のカナは本当にモテていて、彼女と別れるたびに告白が後を絶たなかった。
そして、
中学3年の冬
ようやく、亜美はカナと付き合うことができた。
だけど…その頃から受験勉強に打ち込み始めたカナは、必然的に亜美と一緒にいる時間が日に日に減っていった。
カナが遠方の学校に通うことになり、亜美とカナは引越しを機に破局。
カナが切り出した別れだった。
「……付き合う気がないならハッキリ言ってこい。
今のお前の行動は亜美を期待させるだけだ」
後に引けなくなる前に……