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I'll be with you.

第15章 元カノ




優に似た笑顔で微笑むminaに不覚にもドキッとしたけど、これはminaだと自分に言い聞かせた。





『何時間ここにいるつもり?

優さん、きっと心配してるわよ』




見た目は優でも中身はまるで別人だな。


なんか調子が狂う。




「minaには関係ないだろ……

一般人とこんなところで座ってるなんて知られたら大変なんじゃねーの」





いいから、どっか行けよ……




今、優に似たその顔を見ているだけで胸が締めつけられるくらい苦しいんだ。




もう、ほっといてくれ。





『……優さんには

” お金を借りたお礼にご飯を食べる ”

って、言っておいたわ』




言っといた……?



「……優と友達なのか?」


『ええ。毎日LINEするくらい仲良しよ』


「……初耳なんだけど」


『言う必要もないと思うわ』




なんだコイツ……


いつの間に優と……?




『こんなところにいたら風邪ひくよ?

私今すごーく暇なの。

ご飯くらい付き合ってよ』


「は?」


『はい、決まり。拒否権はなしね。

ボケっとしてないで早く立ちなさいよ』




そう言って俺の腕を掴んでグイグイ引っ張るmina。



強引に腕を引かれてminaがいつも乗ってるであろう車に無理矢理押し込まれた。




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