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I'll be with you.

第16章 折りたたみ傘

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*カナside*


検査を終えて、結果が出るまで時間がかかることもあって、心と売店の前でジュースを飲んでいた。



循環器科の前ではないので、心が携帯の電源を入れたのを見て、俺も電源を入れた。



すると、心が携帯を見て首を傾げた。




「……なんか、すごい着信きてる。

しかも、優から……」



心はちょっとごめん と言って席を立つと自動ドアから外に出て行った。



優……


どうしたんだろ……



俺も携帯のスライドロックを解除すると何件もの着信履歴




未来……?




俺も心とは別の救急の入口の方で折り返し未来に電話をかけた。






PRRRRR…PRRRRR…PRRRRR……






《……もしもし》




「ごめん、出れなくて。

どうかしたのか?」



《……カナ…落ち着いて聞いてね…》



「なんだよ改まってさー。早く言えよ」


《……実はさっき────》



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