テキストサイズ

I'll be with you.

第17章 2度目の恋

__________________________________
________________________
______________

*陽side*



PM11:10



『やっと帰れるぅ〜〜!!!』


『お疲れ様。

明日は珍しく10時からの仕事よ』


『嘘!?いっぱい寝れるじゃない!!』



明日は9時まで寝てー


30分で準備してー


それでいっか!




『……フフ♪』



なんか、最近気持ちが軽やかというかなんというか……



『……こないだの美少年に会ってから楽しそうね』


『え!?そんなことないしー』




奏斗とはそんなんじゃない……し…?








《 星澤 陽だよ 》







〜〜〜〜〜〜ッ!!




まぁ、そこそこ顔はいいと思うし?



トーク力もあって面白いと思うわよ?




まぁ……そこそこね!!!






『……すっごく優しい子じゃない?

私にまでしっかり挨拶してお詫びにってジュースまで。

礼儀正しい子よねぇ〜♡』






……うっ…




『……もしかして高杉のお気に入りリストに…?』




…まさかね〜…?




『バッチリ入ってるわよ♡

モデルにしたいわぁ〜♡』





『……ッ!!…ダ、ダメッ!!』





それだけは絶対にダメ!!




『高杉が心に目を付けて上司に頼み込むからあんなことになったのよ!?

ちょっとは反省しなさい!』




私の周りの人ばっかりモデルにしたがるんだから!!




『また、あの子に会いたいわ〜♡』



『絶対、高杉には会わせない!』



自分でも何歳よ…ってくらい飽きれるけど、


子供がよくやるプイッをして外の景色を眺めた。





すると、窓に水滴がいくつも付いていることに気が付いた。





『……奏斗に会った時…

こんな風に雨が降ってたな……』




こないだよりも、激しさを増してきた雨を眺めた。




なんだろ……



雨の日は……



また、奏斗が悲しんでるような気がする……




ストーリーメニュー

TOPTOPへ