テキストサイズ

I'll be with you.

第17章 2度目の恋




一瞬、意識が飛びそうになって横にフラッと倒れそうになる。



……これ、病気の症状じゃん



なんて、冷静に考える暇があった。




「……病院行かなきゃな…」



実は、薬はとっくの前に切れていた。



でも、1日3回亜美のところに行っていた俺にそんな暇はなくて……



病院に行けなかった。



亜美を理由にするのはズルいかもしれないけど実際そうだった……



「優に心配かけちゃうしな……」



この病気のことを優は知らない。


俺がみんなに口止めしたんだ。


……俺がそう言ったらきっとあいつは心のとこにも行かないで毎日俺にベッタリになる。


ただ、二人の邪魔だけはしたくなかった。


それだけの理由……









「……カナ!」





……誰?




「立てるか…ッ!?」





「……心か…」




立ち上がろうとしたその時─────







「…ッ………ッ!!!」





「……カナッ!!? すいませんそこの人…ッ!!!…ッ救急車をッ!!!」





髪の毛か脈打つくらいの激しい動悸と、胸の苦しさ




あの時と……同じだ…





「カナッ!!!シッカリしろ─────」




_____________
_______________________
__________________________________

ストーリーメニュー

TOPTOPへ