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I'll be with you.

第18章 偽り

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「……どうだった?」


カナの病室へと戻り、まだ目を覚まさないカナの手を握った。



『……危なかったって…

このままだと、また発作が起こってこんなふうになるかもしれないから……

治療の為に当分は入院……』



「……そっか」


みんなでカナのベッドを囲むように座り、酸素マスクをしている痛々しい姿をしたカナを見つめる。



『……本当に死ぬとこだったんだよ…!!!

……バカカナッ!!』




カナがいなくなったら私……っ




『……なんで気付いてあげられなかったんだろ…』



……後悔ばっかり




『……私、


家から必要な物取ってくるね……』




「一緒に行こ。

車だし送ってく」



私は心君に肩を抱かれながら病室を出て行った。



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