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I'll be with you.

第18章 偽り

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朝の6時前



私は心君の車で家まで送ってもらい、一緒に入院に必要な物を鞄に詰めていた。


「優は、今日病院に泊ってくの?」


『……うん。そのつもり…

大学も休んでカナのそばにいるね……』


「……俺もついてるよ。

優もずっと一人でついてたら疲れて倒れちゃうよ」


『…でも……』



本当にいいんだろうか……


心君だって周りに気を使わなきゃいけないし、


週刊誌だって……



「……何も悪いことはしてないんだ。

週刊誌なんて怖くないよ。

俺らは堂々としてればいいんだから」



ね?と優しく私の頭を撫でて落ち着かせてくれる心君。


『うん……ありがと……』


「カナは俺の親友だよ。

それに、俺らは” 家族 ”みたいなもんだろ?」


『うん……』




その時、





テーブルに置いてあった心君の携帯が震えた。




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