I'll be with you.
第18章 偽り
心君は携帯のディスプレイを見ると、すぐに電話に出た。
「──はい。陽、さっきはカナのこと教えてくれてありがとな」
……minaから?
こんな時間に……
「……ああ。救急車で運ばれて一命は取り留めた
お前が教えくれなかったらどうなってたことか……」
……もしかして…?
『……心君、ちょっと電話かわってくれないかな?』
心君は驚いていたけど、minaとはLINEを交換するくらい仲良しなんだと説明すると、なぜかホッとしたように携帯を差し出した。
『……もしもし、mina
聞きたいことがあるの……』