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I'll be with you.

第18章 偽り

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「お前、死ぬとこだったんだぞ。

あれだけ言ったのに歩いて帰るなんてなにやってんだ」



バナナを俺に差し出してくる優と、その隣で俺を鋭い眼光で睨みつけながら説教している心。



「だいたい、薬切れてるなんて聞いてねーよ。

なんでもっと早く行かなかったんだ」



渡されたバナナをもぐもぐ頬張りながら、怒っている心を見る。




「…ごめん」




大学を休んでまで俺を看ててくれている2人。




「……亜美のとこには、しばらくは俺達が行くよ。

まずは、自分の体を治せ」




「……ああ、ありがとう…」




コウ達と心達は交代しながら俺と亜美のところを回っていてくれている。



……正直、亜美を1人にするのは不安だったから



みんなが見ていてくれるなら少しは安心できる……





「……早く退院しなきゃな…」






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