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I'll be with you.

第22章 役目





「亜美は中1の時、

カナじゃない奴のことが好きだったんだ」



『でも、亜美ちゃんはずっとカナのことが…』



光輝君が廊下の方へ歩き出したので、私もそのあとを追いかけた。


「俺らは幼稚園から一緒に過ごしてきたから

それなりに親同士も仲が良くてさ。

結構、家族ぐるみで遊んでたんだ」



喋りながら廊下を歩く光輝君の隣を歩いていると、目の前にはいつもの中庭。



光輝君は迷わず中庭にあるベンチに向かって歩き出した。



「俺らはいつも一緒に遊んでたよ。

でもそれは、小学までだったんだ。

だんだん成長していくうちに男と女を意識しだしたんだろうなって

今ならわかるよ」



ベンチの端にドカッと座ると、光輝君が半分以上空いている隣をポンポンと叩いた。



そこに私も腰を下ろすと、ベンチの後ろに力強く根を張る木がいい感じに陽射しから私達を守ってくれる。


葉っぱと葉っぱの間から差し込む光を私と光輝君は眺めていた。





「中学に入って、


亜美は社会人と付き合ってたんだ」



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