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I'll be with you.

第24章 【第二部】欠落




『行こっか!』


そう言って、ソファーから立ち上がる優を支える俺。


本当は一日中心配で、気が気じゃないんだ。



「ここ、滑るから気を付けて」



優の腕をしっかり掴み、ゆっくりと車へ向う。



車に乗り込んでからもソワソワしてしまう自分。



いつも運転しているのに、優を乗せるときだけはすごく緊張する…



教員試験の時より絶対に緊張してる。




安全運転よりも安全運転で目的地に向かう俺に優はいつも笑うんだ。



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