I'll be with you.
第24章 【第二部】欠落
病院のピンクに囲まれた待合室。
隣に座ってる女性も、
診察室から出てくる夫婦も
幸せそうな顔をしている…
『心君』
「んー?」
『今日はごめんね。急に頼んじゃって…
仕事忙しかったんでしょ?』
「担任持ってないから大丈夫だよ。
それに優一人じゃ不安でしょ?」
『でも…』
優が言いたい事はわかってるけど…
それでも俺はできる限りのことをしてやりたい。
辛いのも、大変なのも
いつも女ばかりだから。
その度に、男の無力さを思い知らされた。
『…こんなに頻繁に学校抜けてたら
先生たちも生徒も困るでしょ?』
「先生にも生徒にもちゃんと理由を話して理解してもらってるから。」
自分の手で守りたいんだ