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I'll be with you.

第25章 不完全




『ただいま〜』



電気もついてないリビングに向かって挨拶をするけど、もちろん返事はない。



わかっているけど、



この瞬間が、ちょっぴり寂しい。



光輝が帰ってきたら、



すぐにご飯が食べられるように…



すぐに寝られるようにお風呂を沸かす。



出来上がっていく料理。



時計を見るともう少しで8時になるところだった。



『光輝、頑張ってるなぁ…』



静かな部屋には秒針の音だけがうるさく響いてくる。




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