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I'll be with you.

第5章 プチ旅行

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*光輝side*



朝食の時間。



俺とカナは二人が来るのをレストランの前で仁王立ちしながら待っていた。



「上手くいってるといいな」



そう呟いた爽やかな微笑みを見せるカナ。





「それ、本音?」





カナは辛くないのかな。




想いを伝えないまま、ずっとこの関係を続けていくということは



カナはずっと優を想い続けている証拠。





「本音だよ。

本当の家族の良さを教えてやる俺の役目は終わった。

後は、優自身の幸せを応援するだけだろ?」





「ずっとそうしてるつもり?

ずっと優の背中ばっか見送り続けるの?

俺はカナにも幸せになってほしい」





カナが優といて苦しんでるとかそうゆうわけじゃない




ただ、もう頑張らなくてもいいんじゃないかって……




思ったんだ。






「俺は違う形であいつを愛してる」





カナの眼差しは優しくて、その横顔は男の俺でもドキッとするくらい綺麗だった。




カナはエレベーターが上昇してくるのを見てひと呼吸置いて声を絞り出した。





「それを苦だと思ったことはないよ。

触れられなくても、違う奴を見てても、

それでも、そばにいたい」






エレベーターが11階に到着し、エレベーターから幸せそうに微笑む2人





「おっせーよ!」




『待たせてごめんね!

許してよ~お兄ちゃ~ん!』




カナは優の髪をグシャグシャになるくらい撫でてポンと頭に手を置いた。




「仕方ないな~

許してやる!飯食うぞ!」






親戚なだけなのに顔がよく似てる二人。




俺には本物の兄妹に見えた。



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