I'll be with you.
第5章 プチ旅行
そんな二人を眺めていると心が俺の隣に並んできた。
「……コウ」
「なにー?」
心は二人に聞こえないように小さな声で喋り出した。
「アレわざと置いていったのお前だろ……」
「あ、ちゃんと気付いた?
わざわざコンビニまで買いに行ったんだからな
感謝してほしいところだねー」
「……”ひちゅじゅ品”って箱に汚い字で書いてあったからお前しかいないと思ったよ……」
「あってよかったろ?
おめでとさん」
俺は心の肩を叩いてカナと優の方を見た。
良かったな、優……