テキストサイズ

I'll be with you.

第6章 祭り

___________________________________
__________________________
________________

*光輝side*




「優の浴衣写真ほしい?」



カナの家に行くなり、あいさつもなしにカナは携帯を差し出した。



「あいつ浴衣着てったのかー。

気合い入ってるぅ~」


「母さんが、シンちゃんとデートなら浴衣着なきゃ!って騒ぎ出した」


「だと思ったよ。」



もう、優は行ったか……



心と2人でまわって、20時になれば花火を一緒に見て……


帰りはそこら辺ドライブとか?



「……幸せそうじゃん」



誰が見てもお似合いの2人。


愛し愛され、お互いを尊重しあってる。




「コウ?」



カナが不思議そうな顔で俺を見てくる。




俺はカナになりたかった。



優の傍にいられる資格があるカナに……





いや、違う。





本当は心になりたかったんだ。





ストーリーメニュー

TOPTOPへ