I'll be with you.
第7章 約束の花火
……光輝頑張ってるかな
大学に行ったのかな?
それとも専門学校か就職?
……ユウちゃんとはどうなったかな?
目の奥がじわっと熱くなるのがわかって、私はすぐにその場を立って人混みの中へと隠れた。
ライトに照らされた灯りと、人混み
祭りならではの音楽と、焼き鳥の匂い。
なんでもいいから今の私を誤魔化したかった。
顔を伏せていれば誰かもわからない
声をかけてくる人もいないはずだから……
その時、私の肩が誰かに2、3回軽く叩かれた。
「未来じゃん!久しぶり!!」
『カナ?』
3年ぶりのカナは身長も伸びていて、片方だけ耳にかけている髪から見えるカナの顔。
綺麗な顔立ちは変わらずとも、
3年前の幼くて可愛らしいカナの雰囲気とは全く別の……
何か惹きつけられるものを感じた。
「元気だったか?」
『うん…元気だよ』
そう言いながら、目の前のお好み焼き屋でお好み焼きを買うカナ。
「おじさん、お好み焼き2つ!」
おじさんと一言二言交わした後、お好み焼きが焼きあがるまで待つことになったカナは私の方を一切振り向かず話を続けた。
「もう、いいんじゃねーの?」