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I'll be with you.

第2章 その後のみんな



「ラブラブだねぇ…

復縁して4ヶ月くらい?」



秘密基地に戻ると窓からカナと光輝君が頬杖をつきながら私を見ていた。



『ま、まぁね……』



そう、私達は



2年前の別れから



再び、よりを戻すことができた。




「誰のおかげだと思ってんだよ。

幸せわけろっての!!」


『だって、その話いつも教えてくれないじゃん!

俺のおかげだって言うんなら何してくれたか教えてよ!

感謝したくてもできないじゃない!』



光輝君は、あ…そっか……っと言って何事もなかったかのように違う話をしはじめた。



『〜〜〜!!

もういいよ。カナと心君に聞くから』



私は、プイっと光輝君から顔を背けてカナの隣に座った。



『カナ兄ちゃん!教えて!!』



カナに手を合わせてお願いしていると、カナは考えもしないで私に答えた。




「まったく〜…

しょうがないな〜!」



腕を組んで、うんうんと大袈裟に頷くカナに光輝君は立ち上がった。



「おい、カナ!!

言わないって約束だっただろ!?」


「可愛い妹におねだりされちゃったからな〜

仕方ないだろ?」


「〜〜〜〜〜カナ!!」



カナはそんな光輝君を見て、声を上げて笑った。




「そんな凄いことはしてないだろ。

だって、

” 藤宮が来年釈放になる ”って言っただけだし」





……え?






『…あそこから出てくるの……?』







また、あの人が……





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