I'll be with you.
第9章 また、あの場所で……
来るかなんてわからない。
光輝にとっては過去なのかもしれない。
でも……
『” これからは一緒に花火見ような ”って……ッ
光輝言ってたじゃんっ!…ッ…』
……約束したじゃん…っ
ぶつける宛のない想いを言葉にすることで自分を保つことしかできない私。
みっともないよね……
いくら周りにお姉さんっぽいって言われたって私だって甘えたいんだよ……
サバサバしててあっさりしてる性格でも、どうしようもなく寂しいんだよ……
誰にも言えない不安を自分の中に留めておくことしかできない私はいつも安らぎを求めてた。
《 やっと俺が俺になれた気がするんだ 》
私が私になれる場所
《 ありのままの自分でいれる人を見付けた 》
私にとってそれは……
『光輝じゃなきゃダメだよ……っ!』
その時、私の目の前で暗い夜空を明るく照らす大きな花が咲いた。