I'll be with you.
第9章 また、あの場所で……
咲いては散る儚い光
4年前は見てるだけで幸せになれたはずなのに
今はすぐに消えてしまう花火に自分達を照らし合わせて、どうしようもなく切なくなる。
私は夜空に大輪の花を咲かせる光を見ることが辛くて、両手で顔を覆って
溢れてくるものを必死に隠した。
『……好きにならなきゃよかった…ッ』
こんなにも辛いなら
我慢しなきゃいけないなら
ずっとがないなら
私を見てくれないなら……
『……ッ…光輝を知らなきゃよかった………ぅ…』
そう思う反面、
光輝に出逢えて良かったって思ってる自分がいた。