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夜が明けても傍にいて。

第11章 嫉妬×嫉妬

貴重な休日は...ウジウジするだけで終わってしまった…。


電話を掛けることも掛かってくることも無くて
出勤したら既に課長は忙しそうに働いていた。



---課長…。

私達って...どんな関係?





定時になっても課長の仕事が終わる気配は無かった。


---今日は...ダメ、かな…。


帰る前に課長の元へ向かった。


「課長…お先に失礼します。」


「お疲れ。」


顔くらい見て言ってくれてもいいのに。


「課長…。」


「なんだ。」


---課長…機嫌悪いのかな…?


「忙しそうですね?
何か手伝えることがあったら…言って下さいね。」



「---お前は、自分の仕事だけしっかりやっていればいい。」



!!!



---課長の声が…冷たかった。




「……そうですよね。人のこと心配する前に自分の心配しろって話ですよね……。


えへっ…


なんか…すみませんでした。」








私は走り出していた。
誰にも泣き顔を見られないように…。


課長…どうして?


私何かした?


何か課長の嫌がること言った?





“好き”なのは…私だけなの?



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