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夜が明けても傍にいて。

第11章 嫉妬×嫉妬

次の日もその次の日も…課長は忙しそうで声を掛けることは出来なかった。


---またあんな風に冷たくされるのが

-----怖い…。



もしかして...愛花さんとよりを戻した?




自分の性格が堪らなく嫌になる…。
だって...課長を信じられるものも、言葉も

何も、無い。


------------…。



「確かに応援するから頑張りなさい、って言ったけど…

くよくよウジウジするのを頑張りなさいとは言って無いわよ?」


「……。」


久し振りに美穂の説教が始まった。



「莉菜のことだから、“でも、”とか“だけど、”とか前に進めないようなことばっかり考えてるんでしょう?」



「うん……。」



「---好きって言いなよ。」


「え?」



「好きだって言っちゃいなさい。」



---まさかの命令?!



「そしたらうまくいってもいかなくても終わりにできるから。」

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