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夜が明けても傍にいて。

第11章 嫉妬×嫉妬

「お前がここまでバカとはな…。」


課長は私の身体を離して私の目を見た。


「俺は…

遊びで女を抱く趣味も無い。」


------!!!


「フラフラしてるのはお前の方だろ?」

「え?」


「石田がお前のことを好きなの知っていてなんで二人で会ったり飲みに行ったり…触られたり…」


---触られたり?


なんのこと…?あっ、


居酒屋で幸太に支えてもらった所見られたんだった…。


「ったく、そんなんだから石田だっていつまでも宮西のことを忘れられないんだろ?」


「だって…。」


「だって何だ?」



「課長は?


課長は愛花さんのこと忘れられないって言ってましたよね?


仕事でいつも一緒に居たんじゃお互いに忘れられないんじゃないですか?」



「お互いに?愛花も俺も、もうそんな感情は無い。」



---さらりと愛花さんの名前を口にされて
胸が痛む…。

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