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夜が明けても傍にいて。

第12章 二人は恋人

「莉菜…これは仕事だ。
愛花は……月下は仕事ができるぞ?


色々教えてもらえ。
沢山勉強になると思うぞ。」



---課長は愛花さんを認めている。

仕事の面で私は完璧に愛花さんに負けている…。


それだけでめげそうだった。



「...わかりました。
月下さんに色々と教えてもらいます。

仕事以外のことも。」


「仕事以外って何だ?」


「慎也と付き合ってる時の話とか?」


「バカ!んなこと聞くなよ。」


「フンッ、冗談だし。」


拗ねなきゃ気が済まなかった。


慎也を信じてるけど私は自分に自信が無いんだもの。




「ねぇ慎也…。
出張から帰って来たらデートして?」


「デート?」


「そう、休日の昼間に
慎也と街を二人で歩きたい。」



「フッ…。何だか恥ずかしいけど
莉菜が喜ぶならいいよ。」


「本当!?嬉しい!約束ね?忘れないでよ?」


「わかったよ…。」



私達は初デートの約束をした。


何度も抱き合う度に慎也は好きだよって言ってくれた。


私は本当に幸せだった。



そして、あっという間に慎也が出張に行く当日になってしまった。

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