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夜が明けても傍にいて。

第13章 憂鬱な日々

「俺が…信用できないか…?」


急に低くなったその声に言い過ぎてしまったかもと思ったけど…


あれが私の本心だ。







「莉菜…何回好きって言ったらわかってもらえるんだ?」



!!!!!


「莉菜が好きだって言っただろ?

嘘では好きなんて言わないって言ったろ?」


「…。」


「愛花とハナのことは黙ってて悪かったよ。
帰ったらちゃんと説明するから…。


機嫌直せよ。」


本当はもう機嫌なんてさっきの一言で直っているのだけど、まだ声を聞いていたくて

わがままになってしまう。



「もう一回ちゃんと好きって言って。」


「あぁ?」


その時“北崎君、何してるんだ?彼女にでも電話かい?”と男の人の声が聞こえた。


“え?あ、まぁ…。”

恥ずかしそうに答えている慎也の声もバッチリと聞こえた。



「慎也、早く言ってよ、お偉いさんが待ってるんでしょ?」


「ったく…帰ったら覚えとけよ?」


「いいから、ほら早く!」






「あぁ------

もうっ、



お前が好きだっつってんだろ?」




慎也がテンパり気味にそう言った後電話は切れた。

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