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夜が明けても傍にいて。

第14章 課長のとなり

日曜日にオフィスに戻った課長は休む間もなくそのまま仕事だそうだ。


すぐに会えると思っていたのに
資料をまとめたりしなくてはいけないらしい。

代休も無いなんて課長が可哀想。


私は早く課長に会いたくて課長の好きだと言っていたおかずとおにぎりを作ってオフィスに届けることにした。



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日曜日は基本的に正面入り口は施錠されているため裏口から警備員に社員証を提示してビルの中へ入った。



もうすぐ1週間振りに慎也に会える!


人気の無いビルの中を
私は意気揚々と歩いていた。






オフィスの前に来て
ドアを開けようとした時だった。


「林部長にひどく飲まされたんでしょう?」


「あぁ、もう具合悪くて死にそうだったよ。」





---え?






聞き間違えたりしない…。



私が今一番聞きたかった声と


一番聞きたくない声…。




---どうして愛花さんが居るの?



ドアの透明になっている部分から中をこっそり覗けば


今までは置いていなかった愛花さんの物と思われる机が課長のとなりに並んでいた。



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