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夜が明けても傍にいて。

第3章 あなたに抱かれる

自分の携帯に彼の残していった番号を入力すると頭を悩ませた。

悩んだあげく

“几帳men”そう打ち込んだ。


彼が番号を書いてくれた紙は捨てずに引き出しの中にしまった。



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「はぁ!?」

「ちょっと、美穂声が大きい。」


今私は美穂とランチをしている。
元々今日の休みは合コンの話を兼ね、ランチをする約束をしていた。


「あんた、その人が誰だかわからないのに部屋に上げたってことでしょ!

変質者だったり犯罪者だったらどうすんのよ!


あんた馬鹿?」


---うっ...。

ごもっともです。


「ねぇ、莉菜
あんたはただでさえ男運が無いの、わかる?自分から地獄に足突っ込んでどーすんのよ!?」


---地獄?


「またそんな訳のわからん男好きになったら
辛い思いすんのアンタなんだからね!」


電話なんかするんじゃないわよ!と言って
美穂はハンバーグにフォークをぶっ刺した。


--こわっ


「返事は?」


「---はい。」


そんなに睨みを効かされたら
そう返事するしかないじゃん。

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