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夜が明けても傍にいて。

第15章 初デート

慎也は自分で言った通り、あの日から毎晩電話をくれた。


私の不満を否定することなく

「わかったわかった。」「ごめん、ごめん。」ってまるで子どものようにあやす慎也。


私の扱い方に慣れたようだった。


愛花さんも来月には本社に戻ることになり、ようやく落ち着きそうだ。







あれから二週間が経ち、慎也の仕事がようやく落ち着いたので念願のデートに出掛けていた。


本当は遊園地に行きたかったけど
慎也が遊園地は子どもが行く場所だと言うので


とりあえず水族館に行くことにした。





慎也の車の助手席に乗るの、久し振りだな…。

あまりの嬉しさについ、慎也の横顔をじーっと見つめてしまう。



「いい男だね。」



「フッ…見すぎだろ。」


「全然、見足りないし。」



「気になって運転しずらいっつーの。」


「気にしなくていいっつーの。」




「...お前、


犯したくなるから煽んな。」



---え?


いやいやいや、これっぽっちも煽ってませんけど?







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