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夜が明けても傍にいて。

第18章 不信感

あれから三日間…慎也の家には行っていない。
会社でも仕事以外の話はしていない。


避けている訳では無いが、
どうしたらいいのかわからなくなっていた。


慎也を愛しているけれど、信頼関係を築く上で自分に隠されていることがあるのはとてもショックなこと。




初めて居酒屋で会った時、合コンに参加するはずだったって言ってたのは本当なのかな?


慎也…私はまだ、あなたのこと
全然わかってないのかな…。



どうしてあのことを言ってくれないのだろう…
もしかして他にも隠していることがあるんだろうか…。


やっぱりまだ…愛花さんのことを忘れられない?











幾度となく押し寄せて来る不安。






“愛してる”って


どんな気持ちで私に言ったの?




ねぇ、慎也…


言葉を信用していないって言っていたあなたが


どんな想いで私に愛してるって言ってるの?





もうすぐ慎也の誕生日だというのに
こんな気持ち…早くどうにかしなくちゃ…。



その日の夜、久し振りに幸太と美穂に誘われて三人で飲みに行くことになった。

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