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考えても考えても…
落ち込むようなことばかりが頭の中に浮かんで来るだけ。



こんなに傍に居るのに…


急に慎也が遠くに行ってしまったような気がする。




そんなことを思いながら






慎也に抱かれた。









慎也はいつもよりも“莉菜”って沢山名前を呼んで


いつもよりも“愛してる”って囁いた。


慎也は何故か悲しそうな顔をしていて
私まで悲しくなった…。



この先に...


どんなことが待っているんだろう。





－－－慎也…。


愛してるよ。




あなたに騙されていたとしても
あなたを愛してる。








最後まで騙されてあなたに別れを告げられた時は、その時の素直な気持ちで



きっと私は…



泣き崩れるでしょう。





あなたがそれで満足するなら…




私はきっと…




この胸を切り裂かれるような傷を、痛みを


自ら勧んで負うのでしょう…。