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夜が明けても傍にいて。

第19章 涙のbirthday

あれから二人でタクシーに乗って幸太に自宅まで送ってもらった。


部屋に入り携帯を見ると慎也からメールが届いていた。


“何時でもいいから電話して”


さっきの着信と、このメールから30分経っていた。


私は…今日一日を振り返りながら発信ボタンを押した。






RRRR「っ莉菜!?」



ワンコールすら終わっていないのに慎也は電話に出た。


そんなに慌てて出るくらい、待っててくれたの?


「莉菜?」


「…。」



---待って…。

今、泣くのを我満してるから。



「莉菜…何か、喋って?」



「...っ…ふぇ…っ…」



「莉菜?何で…何で泣いてるんだよ。」



「...ご、めんっ…ぅっ、

しん、やっ、ごめ、んっ。」



「...今行くから待ってろ。」




電話は、切られた。





---慎也…



好きだから本当のことを聞きたいのに聞くのが怖いの。


好き過ぎて…何を言われるのかが怖い…。




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