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夜が明けても傍にいて。

第20章 “北崎課長”と“宮西”。

ちょっと…


しっし、って何なのよ。


私達、たった昨日別れたばかりなのよ?
こんな扱い方ある?


それとも何?


全く悲しんで無い訳?

切ない気持ちは無い訳?

少しは寂しいとか無い訳?



私は上司である課長に向かってふんっ、と顔を背けてやった。


自分のデスクに戻る途中、後ろから


クックックッ、と…

課長の笑い声が聞こえてきた。





---なんか、ムカつくんですけど。



別れた彼女にその態度は何なの?


普通ならもう少し顔を合わせずらいとか、気まずいとかあるんじゃないの?


朝イチから“宮西ちょっと”、なんて簡単に呼びつけちゃってさ…。




………………おかげで


こっちまで気が抜けちゃったじゃない…。


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