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夜が明けても傍にいて。

第20章 “北崎課長”と“宮西”。

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その日のお昼…


「莉菜、今日パスタでいい?」

「うん、いいよー。」


ランチに行くためにエレベーターの前で待っていた時だった。



急に後ろに人気を感じて振り返ると---






「悪い…


ちょっと、コイツ借りてもいいか?」





北崎課長が後ろに立っていた。





「どーぞどーぞ。ごゆっくりぃ。」


美穂は面白い光景でも見たかのような顔をしてエレベーターに一人乗り込んで行った。



---課長……一体どういうつもり?


呆然としていると






「お前はこっちだ。」



不意に手首を掴まれて、ほとんど使用されない非常階段まで連れて来られた。

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