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夜が明けても傍にいて。

第20章 “北崎課長”と“宮西”。

さっきの私達の話…聞いてたの?



「月下、これからもいい仲間でいてくれ。」



「....うっ…くっ……。」



愛花さんは本物の涙を流し始めた。


課長は愛花さんを軽く支えていた手を離し、


「さ、みんなが月下を見送るのを待ってる。

行こう。」


そう、声を掛けた。



愛花さんは泣きながら頷き課長の後ろについて行った。


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「月下さん、お疲れ様でした!」


「目の保養が無くなると俺寂しいっす。」


愛花さんは他の社員からは慕われていた……。


何だかとても複雑な気分だった。



「月下、お疲れ。」

課長も声を掛けた。



「皆さん、短い間でしたがお世話になりました。」


愛花さんは性格はともかく、やっぱり…美人だ。




同じ人を好きになるくらいだもの。


きっと私と愛花さんの相性は悪くなかったはず。





こうして愛花さんは本社に戻って行った。




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