テキストサイズ

夜が明けても傍にいて。

第20章 “北崎課長”と“宮西”。

「慎也!この子、ひどいのよ!」


---な、何?!


「どうしたんだ?」


課長は私と愛花さんの顔を交互に見ている。



「宮西さんが、私と慎也のことを嫉妬して私に八つ当たりするの!


宮西さんが……っ。」



愛花さんは課長に抱き付く勢いで駆け寄って
泣き出してしまった。




課長は私の顔を見たけど
何も説明する気にはならない……。




愛花さんを信じるなら信じればいい…。








そう思ってその場を離れようとした時、



「月下。」



課長が愛花さんのことを、月下って呼んだ。





「月下、この際だから

宮西の前ではっきり言っておく。



俺は




お前とやり直す気は無い。」



!!!




「それから宮西は……
お前が言うような奴なんかじゃない…。







莉菜は、



そんな女じゃない。







未練タラタラになるくらい


俺が惚れてる女なんだ。」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ