テキストサイズ

夜が明けても傍にいて。

第21章 危険な出張

あれから課長には毎日頻繁に呼び出され、仕事やら雑用やらを頼まれていた。


気持ちをリセットする暇が無いよ…。


そして...憂鬱な事が一つ。


数日後にグルメ特集の記事のため、出張を控えているのだけれど


美味しい料理が沢山食べれるのはいいとして、
不安なのはメンバーだ。


課長と、幸太…その二人で行けばいいのに、女性の意見も必要だからと私も同行することになってしまった。


しかも、一泊で…。










実は数日前---




幸太と美穂と三人でランチをした帰りに、美穂が寄る所があると言って幸太と二人きりになった。


この時、



「課長と別れたんだって?」



「...うん…。」


「それじゃ、予約してた俺がやっと彼氏だね?」



「そ、そ、それはっ!」



「プッ…冗談だって、慌てすぎっ。」



---もう、幸太までからかわないでよ…。






「だけど、




莉菜がフリーなことには変わりないし、





もう一回




頑張ってみよっかな…。」







そう言ってにっこりと微笑んだ。






ストーリーメニュー

TOPTOPへ