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夜が明けても傍にいて。

第21章 危険な出張

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………………。



あんな風に言われてときめかないはずが無い。


ずっとずっと私を支え続けてくれる幸太。



すっかり“莉菜ちゃん”から“莉菜”に呼び方を変えてしまったし…。



だけど---


幸太とは同僚のままでいたい...


出張が終わったらはっきり伝えなきゃ…。






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そして……出張の日の朝を迎えた。



移動が楽なように会社の車で行くことになっていて、まず課長は私の家に迎えに来てくれた。


「おはよ。」


「おはよう…ございます。」


「乗れ。」


課長は助手席のドアを開けてくれた。


「ありがとうございます…。」


緊張しながら課長の隣に乗り込むと、
そんな私を見てか


フッ…、っと笑う課長。


「何ですか?」


「...いや…。」



いや、って言いながら私とは対照的にすごく楽しそうなんですけど…。




「このまま石田のヤローを置いて


俺とお前の二人で行くか?」




「な、何言って…。」





「フッ…冗談だろ、冗談。」




そう言って片手で私の頭をポンポン、と軽く叩いた。







---どうか明日まで


私の心臓が持ちますように....。









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