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夜が明けても傍にいて。

第22章 ドSな上司

二人の所に戻ると空気が一転していた。


「帰るぞ。」


課長のその一言で私達はホテルに戻った。


どうしたんだろ…。



あれから課長は一言も話さなかった。


課長のことを気になりながらも私は今日の疲れを取るために温泉に浸かっていた。


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なんだか長湯しちゃったな…。




髪をアップにまとめ、浴衣を羽織って浴場を出ると、浴場前の広場で課長が椅子に腰掛けていて目が合った。




「...お前…どんだけ待たせるんだよ。」


「え?」


「行くぞ。」


「ちょ…行くってどこへ?」


「二人きりになれるとこだ。」



---それってちょっとヤバイんじゃ…。


立ち止まって躊躇していると私の前を歩いていた課長が振り返り




「なんだ?連れてってほしいのか?」


なっっ、!!




「お前が望むならお姫さま抱っこでもおんぶでもしてやるぞ。」




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