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夜が明けても傍にいて。

第22章 ドSな上司

やっと唇が離れると
私はなんだか恥ずかしくて俯いた。



「どうした?

照れてるのか?」


私の顔を覗き込むドSな上司。


余裕のある男と余裕の無い私。



堪らず顔を反対側に反らすと
クイッと顎を掴まれて向きを戻された。


鼻に鼻をくっつけてきてクスクス笑って私を見ている。





「もう一回……しようか?」




!!!



「...んっ!!…」



返事をする前に再び私の唇は塞がれてしまった。



舌を入れない優しいキス。


唇から離れると今度は



額に…“チュッ”



瞼に…“チュッ”



頬に…“チュッ”



首筋に…“チュッ、チュッ”



/////////



思わず慎也の背中に手を回してぎゅっ、としがみついた。





慎也はそんな私を見て




「なんだ?


もしかして...





感じちゃった?」




まるで私の反応を楽しんでいるようだった。

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