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夜が明けても傍にいて。

第22章 ドSな上司

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「ほら、とっとと車出せ。」


幸太の頭を軽くバシッ、と叩く課長。


「痛いッスよ。パワハラで訴えますよ?」


幸太が一緒に来ていたことも
出張中ということも忘れかけていた私。


そして今日も運転席には幸太。
後ろには私と課長が座った。


昨日の車中とは明らかに違う空気の後部座席。


幸太…バックミラーでチラチラ後ろを見るのは止めて…。



ミラー越しに幸太と目が合うと

「ねぇ、何かいいことあった?」


そう聞かれた。


「何もな…「俺が教えてやるよ。」


え?



「俺と莉菜は……」


や、止めてぇ!!



「朝まで一緒だったんだよな?莉菜?」


!!!




「男と女が二人きり、朝まで一緒に居てやることと言ったら石田、

アレしか無いよなぁ?」





---あぁ、



終わった…。

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